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水戸市民会館

木の温もりと、全面ガラス張りのモダンさを併せ持つ外観が目を引く、水戸市民会館。水戸芸術館と京成百貨店の間に位置し、文化・芸術・商業の三つが融合するこのエリアは「MitoriO(ミトリオ)」の愛称がつけられています。
旧市民会館は、現在の市役所本庁舎の敷地内で旧市役所本庁舎と隣接していましたが、平成23年の東日本大震災により被災し使用を中止。令和5年7月2日、まちのにぎわいや経済の活性化のために、泉町の国道50号沿いに場所を移して再建されました。
市民の文化活動の拠点に
エントランスを入ってまず目に飛び込んでくるのは、組み合わされた木々の美しいやぐら広場。ここはミニコンサートや物産展などで賑わう日も。グロービスホール(大ホール)は、茨城県内最大の2,000席を有し、コンサートや講演会などで使われています。客席の壁面に設置された、梅模様の音響反射板が水戸らしさを演出しています。また、展示室は面積約425平方メートルと広く、大きな規模の展示や、空間を生かした展示なども可能です。可動式のパネルにより、さまざまなレイアウト構成や部屋を分割しての利用もできます。
そのほかにも、日常的に使いやすい規模のユードムホール(中ホール)や小ホール、華道や茶道など伝統文化の活動に適した和室・板の間、水戸芸術館の塔を間近に臨む芝生広場・屋上庭園があります。




「もうひとつの我が家」のような場所へ
市民会館の設計を手がけたのは、伊東豊雄建築設計事務所と横須賀満夫建築設計事務所です。“建築界のノーベル賞”と呼ばれるプリツカー賞を受賞したことでも知られる伊東豊雄氏は、「不特定多数の人が利用する公共施設であっても、自分の家にいるようなリラックスできる居心地の良い施設をつくりたい」と開館当時語っています。咳やこどもの走る足音、声、そういったものがはばかられることの多い文化施設で、広く市民に親しまれることを願う伊東氏。その思いを形にするように、市民会館には、おしゃべりをしたり学習したりできるラウンジギャラリーや、絵本が楽しめるこどもギャラリーなど、気軽に立ち寄って過ごせる空間もつくられました。

にぎわう・つながる・はぐくむ水戸市民会館
「一張一弛という水戸にとって大きなキーワードがある。学べるし遊べる、居心地の良い、バランスのとれた場所にしたい」と、建築家・横須賀満夫氏は話します。建築物そのものだけでなく、周りの街とのつながりにも心が配られつくられた市民会館。市民会館を核として、MitoriOエリアには今後も人々が行き交い、新たな文化の拠点としてにぎわいが生まれていくことでしょう。
伊東氏・横須賀氏のインタビューや、市民会館ができるまでの軌跡をまとめた記録を、YouTubeで公開しています。<外部リンク>


