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コロナワクチン接種は予防の効果と副反応のリスクの双方について理解した上で、あくまでご本人の意思に基づき接種を受けていただくものです。接種を望まない方に接種を強要するものではありません。また、受ける方の同意なく、接種が行われることはありません。
新型コロナワクチン接種後、体内で新型コロナウイルスに対する免疫ができる過程で、様々な症状(注射した部分の痛み、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢等)が現れることがあります。こうした症状は、接種の翌日をピークに発現することが多いですが、ほとんどが数日以内に回復していきます。
また、厚生労働省では、接種を受けた者への健康状況に関する調査を行い、接種前後の抗体価の推移や、接種部位の腫れ・痛み、発熱、頭痛など、様々な副反応の頻度などを調べています。
ワクチン接種後の発熱や痛みに対しては、医師が処方する薬以外にも、市販の解熱鎮痛薬(アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェンやロキソプロフェン等))で対応いただくことができます。かゆい場合は冷やしたり、抗ヒスタミン剤やステロイドの外用薬(軟膏等)を塗ると、 症状が軽くなります。こうした成分は、 市販の虫刺されの薬などにも含まれています。また、発熱時には、水分を十分に摂取することをお勧めします。詳細は、新型コロナワクチンQ&A<外部リンク>をご覧ください。
茨城県新型コロナワクチンコールセンター(副反応相談窓口)
電話/029-301-5394
時間/午前8時~午後7時 ※土曜日・日曜日、祝日も開設
ワクチン接種を受けた後、2日以上熱が続く場合や症状が重い場合などは、医療機関の受診をご検討ください。
まずは、接種を受けた医療機関や、かかりつけの医療機関など、身近な医療機関を受診してください。
身近な医療機関を受診した結果、対応が困難な副反応(総合的な対応が必要な副反応や遷延する症状など)である場合は、受診した医療機関から副反応連携医療機関<外部リンク>を紹介してもらった上で受診してください(原則、受診した医療機関からの紹介状が必要です)。
ワクチン接種に対する緊張や、強い痛みをきっかけに、立ちくらみがしたり、血の気が引いて時に気を失うことがあります。
誰にでも起こる可能性がある体の反応で、通常、横になって休めば自然に回復します。
倒れてケガをしないように、背もたれのある椅子に座って様子をみてください。
薬や食物が身体に入ってから、短時間で起きることのあるアレルギー反応です。じんま疹などの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状が急に起こります。血圧低下や意識レベルの低下(呼びかけに反応しない)を伴う場合を、アナフィラキシーショックと呼びます。
アナフィラキシーは特定のワクチンだけに起きるものではなく、様々な医薬品やワクチンの投与後に報告されています。例えば、インフルエンザワクチン接種後の副反応疑い報告では、因果関係があるかどうか分からないものも含め、1シーズンで、約20件のアナフィラキシーが報告されています。
予防接種後に、息苦しさなどの呼吸器症状がみられれば、接種会場や医療機関で、まず、アドレナリン(エピネフリン)という薬の注射を行います。その後、症状を軽くするために、気管支拡張薬等の吸入や抗ヒスタミン薬、ステロイド薬の点滴や内服なども行います。
接種後にもしアナフィラキシーが起こっても、すぐに対応が可能なよう、予防接種の接種会場や医療機関では、医薬品などの準備をしています。
厚生労働省では、ワクチンの接種後に生じうる副反応を疑う事例について、医療機関に報告を求め、収集しています。収集した報告について、厚生労働省の審議会に報告し、専門家による評価を行います。こうした結果を公表するなどして、安全性に関する情報提供などを行っています。「新型コロナワクチンの副反応疑い報告について(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>」をご確認のうえ、接種によって得られる利益と、副反応などのリスクを比較して、接種の是非を判断してください。
なお、副反応疑い報告では、ワクチンと関係があるか、偶発的なもの・他の原因によるものかが分からない事例も数多く報告されます。透明性の向上等のため、こうした事例も含め、報告のあった事例を公表しています。
予防接種の副反応による健康被害は極めて稀ではあるものの、不可避的に発生するものです。予防接種健康被害救済制度は、接種に係る過失の有無にかかわらず、予防接種と健康被害との因果関係が認定された方を迅速に救済するものです。
予防接種法に基づく予防接種を受けた方に健康被害が生じた場合、その健康被害が接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときは、市町村により給付が行われます。
「予防接種健康被害救済制度について(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>」
保健予防課予防衛生係
電話/029-243-7315
時間/午前8時30分~午後5時15分 ※土曜日・日曜日、祝日を除く