市長記者会見要旨(平成31年4月)

印刷

最終更新日:2019年5月21日 ページID:020292

記者会見での市政記者クラブとの発言内容を要約したものです。(みとの魅力発信課作成)
日時:平成31年4月22日(月)、午前9時30分~10時10分

市長あいさつ

お忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。改めて4年間、市政運営を担わせていただくことになりました。

今回の選挙では、市民の皆様から様々な叱咤激励(しったげきれい)、お褒め・お叱りの言葉、政策に対する批判や反対もいただきました。全て市民の声でございますので、真摯に受け止め、市政運営にまい進してまいります。7万票の得票により当選させていただきましたが、有権者22万人の3分の1にも満たない数字です。また、相手の候補者に2万7千票が入っていることも重く受け止めなければなりません。批判された点、反対された点に対して、市民への説明責任を果たすため、情報公開を行うなど、よりきめ細かな配慮をすることで御理解をいただけるよう努める必要があると思います。

また、投票率は45%でありました。残りの55%の方々は水戸に対してどういう思いがあるのか。なぜ投票行動に移らなかったか。候補者に魅力がなかったのか、訴えるものに不足があったのか、もっと訴える方法があったのではないか、色々なことを反省しながら、投票しなかった方々の思いをくみ取らなければいけないと考えております。併せて、相手の候補者に投票された方の思いもしっかりくみ取りながら、もちろん、私を支持していただいた方の期待も受け止めて、全ての市民がどのように行政をとらえているのか、できるだけ多くの方の気持ちを把握して市政運営にあたってまいります。

また、緊張感と危機感をもって、謙虚に市民の皆様とのふれあい、対話を大切にしながら、これからのまちづくりを市民と協働のもと、しっかり進めてまいります。

これからの4年間も、引き続き頑張ってまいりますので、記者の皆様にも、叱咤激励と御協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

主な質疑応答

  • 記者:3期目にあたっての、今後の課題を伺いたい。    
  • 市長:超高齢社会と人口減少に対する対応です。超高齢社会の中で、みなさんが元気に明るく、豊かに長生きできるような社会をつくっていくためには、魁の精神のもと、市職員、そして市民の皆様と一緒に知恵を出し合いながら対策を進めていくことが大切であると考えております。既に数値等で想定される課題は見えてきています。それに対してどうしていけば良いかを考えてまいります。
    そのためには、人口を増やしていく取組が重要となります。都市政策的なアプローチとして、立地適正化計画等により、住環境の整備を進め、特にまちなかへの住み替えを促してまいります。また、経済的なアプローチとして、観光振興等で交流人口を増やし、経済を活性化していくことにより、働く場所が増えて、定住促進が図られてまいります。
    さらに、都市政策的、経済的なアプローチだけではなく、安心・安全の社会づくりを目指します。公約でも掲げたとおり、教育や子育て、医療、介護、健康増進、さらには防災、減災における「安心」という社会インフラを皆様にいかに提供していくかが大切です。そのような政策を実行することで、水戸が「選ばれるまち」となります。特に、文教の府として、教育や子育てをしっかりやっていくことで、子育て世代、すなわち働く世代の人たちに水戸に来ていただけます。このことは、経済活動、地域コミュニティの形成、人材育成にとっても非常に大きいと考えております。「なってしまってからどうするんだ」ではなく、ならないようにしていく、人口減少が食い止められないのであれば、抑制する。そのように施策を行ってまいります。 
  • 記者:待機児童の解消について、目標として、いつ頃を考えているのか。
  • 市長:今年度中に、保育所及び開放学級の待機児童を解消していきたいと考えております。
    開放学級については、ハードは整備していますが、ソフトの面で、支援員を確保できるかが大きなカギを握っています。4月から放課後児童課を新設し、現場対応をしっかりやって、支援員の負担軽減を図っています。何とか今年度中には、小学校6年生まで全ての小学校で子どもたちをお預かりできるようにしてまいります。
    保育所の待機児童については、これまで大幅に減らしてきました。今年も約380名の定員増を図ってまいりましたので、数字的にはマッチングします。ただ、おそらく希望の保育所が受入れできなかったり、保育士がいなくて定数どおり受け入れられなかったりという状況があると思われます。
    多様化する保育ニーズに対応できるよう、保育コンシェルジュを活用し、家庭的保育事業や、認定こども園等のきめ細かな保育サービスの提供を進め、待機児童の解消を目指してまいります。
    一方で、10月から3歳~5歳児の保育料無償化が始まることにより、新しい保育ニーズがどうなるのか、どのような事象が起こるのか、という懸念もあります。既に担当課には、準備を進めるよう指示をしています。新たな保育ニーズにも先取りで対応できるよう、保育所の待機児童ゼロも今年度中に達成していきたい、という目標と意気込みを持って、ハード・ソフト両面からの環境を整備していきたいと考えております。 

  • 記者:今回の市長選でNHKが行った出口調査では、東海第二原子力発電所の再稼働について、回答した市民の約73%が反対しているが、どのようにお考えか。
  • 市長:今回の選挙では、新市民会館についての賛否、原発再稼働についての賛否が争点と言われていました。新市民会館については、反対の声はあまり聞かず、有権者の間でそれほど大きな争点とはなっていないと感じました。一方で、原発に反対するという声はたくさん聞きました。イデオロギーに関係なく、市民の方々の原発に対する心配、反対する思いはかなり多かったです。これは真摯に受け止めなければならないと思っております。ただ、この原発に反対する声は選挙期間中に自分の肌感覚で感じたものであり、客観的なものではありません。肌感覚ではなく、客観的な調査を進める必要があると考えております。
    これから事業者がどのようなスケジュール感をもって安全対策を行っていくのか、勝手に工事が進められることのないようにチェックしていく必要がありますし、原子力防災対策会議での議論の進捗状況、広域避難計画策定の進行状況を見極める必要もあります。このような様々な作業がある中で、総合的な観点から、いつ、どのような調査を行って、市民の意向を確認するかを判断してまいります。市民の皆様が判断できるような客観的な数字を導き出すための調査を実行していかなければなりません。しかるべきタイミングで、議会や周辺の6自治体と相談しながら、市民の意向を把握して、原発再稼働に対する姿勢を決めてまいります。

  • 記者:市長は、自由民主党の県議会議員であったが、原発再稼働の判断に影響を及ぼすのか。
  • 市長:私は、市民に寄り添う市政運営をしていかなければならないと考えております。「市民の感情がどこにあるのか」により判断させていただくことになります。市民の皆様の意向が客観的に見えてくれば、そこに寄り添っていく。それが首長の判断だと思っています。

  • 記者:中核市移行まで1年を切っているが、改めて状況について伺いたい。
  • 市長:施設の整備は順調に進んでいます。一方で、獣医師や薬剤師など専門職の人材の確保については、これからも努力していかなければなりません。試験等、採用方法について工夫し、良い人材を確保して、しっかりスタートを切りたいと思います。あわせて、職員一人一人が意識を高めていかなければなりません。保健所業務や産業廃棄物対策について準備担当課を設け、県との人事交流により勉強をさせていただいていますが、担当部署だけではなく、市役所全体で職員の考える力、思考力を高めていくことが重要です。本日の部課長会議でも「水戸市はこれから中核市になるのだから、職員全員が、もっと思考力を高くして、移譲された権限に付加価値を付けて、市民サービスの向上につなげよう」と、指示をしたところです。
    職員ばかりでは知恵も限定的なので、日々の暮らしの中で専門性を持っている市民をいかに行政に取り込んでいくかが権限を行使するうえで重要になります。市内には健康増進、食品衛生、動物愛護に関わっている方々など、多くの専門家がいらっしゃいます。市民、特に業界団体、ボランティア組織などに対して、水戸市はこういう権限を持ちましたので、福祉増進、より良い暮らしのために何か知恵はありませんか、と呼びかけていき、職員も市民も知恵を出し合い、しっかりと付加価値を付け、高い行政サービスにつなげたいと考えております。 
  • 記者:有権者の反応について選挙中にどのように感じたか。
  • 市長:暮らしの身近な部分に争点があるべきと考え、教育、医療、介護に力を入れて話してきました。
    子育てについては、医療費の軽減策や開放学級の充実、学校施設の長寿命化、トイレの洋式化等について、賛同をいただいた実感はあります。
    高齢者の方々も地域の中で子どもが少なくなっている現実を問題としてとらえてきていると感じました。地域で子どもたちを育んでいかなければならないので、高齢者の方々から子育てに関する政策について賛同を得られたことは、成果の一つと考えております。
  • 記者:原発のあり方、市民意向の調査方法について伺いたい。また、相手の候補者に多くの票が入った理由はどう考えているか。
  • 市長:まず、原発については、実効性のある避難計画ができたとしても、実際に避難が生じた際に、今住んでいるところを失うことになるのが嫌だという声が聞こえてきました。市民の声を客観的に判断するためには、市議会の意見と並行して、「万」単位での市民の声を集めることが必要であると考えております。第6次総合計画策定の際に「1万人アンケート」を実施したところ、「防災が重要だ」という市民の率直な意見を聞くことができ、重点プロジェクトに反映させることができました。今回、市民の声を集めるにあたっては、サンプル数や手法等の詳細はこれから決めてまいりますが、市民アンケートという手法を含め、何らかの意向調査を行い、市民の皆様の意思を明確にしてまいります。
    また、相手の候補者は、弁護士として輝かしい実績を持った方なので、評価されたのだと思います。公開討論会で初めて会いましたが、良い方だなと思いました。ワンフレーズという主張の受け入れやすさにより、相手の候補者に多くの票が流れたのかなと思いました。

  • 記者:選挙を通して、新しい市民会館の整備について、市民の理解を得られたと感じているか。
  • 市長:先ほど申し上げたとおり、大きな争点とはなっていないと感じました。そのため、おおむね理解を得られていると考えております。整備する目的、維持経費、運営のあり方等について、特に、新たな議員構成で特別委員会が開催されるはずですから、そこで丁寧に説明し、理解を得てまいります。

  • 記者:選挙期間中に村田進洋氏が亡くなったことについて伺いたい。
  • 市長:私が市議会議員時代から大変お世話になっていました。力強さとともにきめ細かさを持った方で、市議会で力強いリーダーシップを発揮して、県議長会、全国議長会でも活躍されました。これから一緒にまちづくりをしていきたかったところの急逝で、誠に残念な気持ちです。ご冥福をお祈りします。

  • 記者:政策がたくさんあるが、特にどこからやっていくか伺いたい。
  • 市長:既にレールが敷かれている4大プロジェクトについては、強力に推進し、しっかりと完遂してまいります。一方で、今回、ソフト事業をしっかり展開していく観点から、教育や子育て、医療、介護等に力を入れていくという約束をいたしました。子育て支援と子どもたちの学ぶ環境をしっかり整えていくことを第一優先にやってまいります。子育て支援については、医療費の無償化、保育所と放課後開放学級の待機児童の解消を優先してやってまいります。子どもたちの学ぶ環境の整備については、学校の長寿命化やトイレの洋式化を、スピード感を持ってやってまいります。また、命と健康を守るという約束をしましたので、本市の医療機能を維持し、休日夜間診療所は365日の体制で引き続き運営していく、これも優先的に取り組んでまいります。

  • 記者:集大成とおっしゃっていたが、今後のご自身の政治家として目指すところを伺いたい。
  • 市長:水戸市長として、市民の負託にこたえるため、まずは総合計画を完遂すること、また公約で強調した3つの安心・まごころを届けることをしっかりやっていく、ということが私の政治姿勢であり、その後のことについてはまだ何も決めておりません。4年間一生懸命やってまいります。

お問い合わせ先

水戸市役所
電話番号:029-224-1111 /

〒310-8610 茨城県水戸市中央1-4-1
業務時間:午前8時30分~午後5時15分 /休業日:土・日曜日、祝日