会いに行きたくなる まちの気になる看板娘【みとに出会う、みとで出会うvol.6】
平成24年9月1日号 会いに行きたくなる まちの気になる看板娘
橋詰 悦子さん(橋詰食品)
元気いっぱいの明るい笑顔と笑い声。橋詰食品のおかみさん、橋詰悦子さんは、初めて店を訪れた人にも「どこから来たの?」と気さくに声をかける。橋詰食品は、慶応元年(1865年)創業の老舗で、悦子さんの夫で5代目。地域の顔馴染みの中には、悦子さんの2代前から知っているという人もいるという。
「会話をすることで、元気になってもらえれば」と話す悦子さん。若い母親に、子育てのアドバイスをすることも。店の前を歩いて通学する子どもたちにも、元気な挨拶を欠かさない。「自分が楽しくて、元気になるから、おしゃべりをしているのよ」と悦子さんは笑う。
「ぜひ店に足を運んで、実際に食べてみてほしい」と話す自慢の豆腐は、味が濃く、何もつけずに食べてもおいしい。湯葉もおすすめの一品。「健康でいてほしいという思いから、豆腐を作るし、おしゃべりもする。元気になったと言われることが何よりうれしい」。悦子さんの笑顔とおしゃべりは、みんなの元気の源。店を出た時、きっと心も足取りも軽く
なっているだろう。
橋詰食品
元山町1丁目、電話番号 029-221-6184
中山 節子さん(木村屋)
店内に入ると、優しい笑顔のおかみさんが出迎えてくれる。パンなどを扱う木村屋の中山節子さんだ。節子さんは、大正15年(1926年)創業の歴史ある店に嫁いで以来、45年以上にわたり店を支えてきた。息子が3代目として店を継いだ今も、日中は店に立つ。
「いろいろな人と出会えることが、楽しくて」とほほ笑む節子さん。昔からの客の中には、店先に姿が見えない時は「おかみさんはいないの?」と聞く人もいるという。最近、店を改装し、若い母親なども多く訪れるようになった。
節子さんは「自分の時間がとれなかったことが大変だったかな」と今までを振り返るが、客との会話や、おいしかったという一言、笑顔などが、励みになった。
「おいしいパンを食べてもらいたい、という思いは、今もしっかりと受継がれている。ぜひ店にきて」と話す節子さん。店は大通りに面しているが、一歩中に入れば、落ち着いた雰囲気に包まれる。どのパンにしようかと迷うひとときが、癒やしの時間になる。
木村屋
南町3丁目、電話番号 029-221-4470
お二人のあたたかい人柄に惹(ひ)かれて
今回、橋詰さんを推薦してくださった方のコメントには、「3歳になる娘は、おかみさんにお金を渡してドーナツをもらうのが何よりの楽しみ」とありました。コメントを書いてくださったお母さん自身も、子育ての悩みを解消してもらい、一日元気に過ごせるとのこと。おかみさんのすばらしい笑顔を見に、毎日通っているそうです。
また、中山さんへのコメントには、「今回のテーマを見てすぐに浮かんだ。母に聞いても即答」とありました。世代を超えて愛される、中山さんの人柄がうかがえます。
お二人を取材をさせていただいたあとには心が癒され、元気な気持ちになりました。
お店の商品ももちろんですが、きっとお二人に会いたくて、皆さん何度もお店に通うのだろうなと、納得。まさに看板娘。
人とのかかわりのあたたかさを感じさせてくださった橋詰さん、中山さん、ありがとうございました。
みなさんにとっての、会いに行きたくなるまちの看板娘はどなたですか。ぜひまた教えてください。
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