雨が似合う風景【みとに出会う、みとで出会うvol.3】
6月1日号 雨が似合う風景 中崎家住宅
静けさの中に、雨の降る音が響く。湿った土のにおいが、どこか懐かしい感覚を呼び起こす。
内原地区にある中崎家住宅は、今から300年以上前、江戸時代の元禄元年(1688年)に建てられたと言われ、昭和43年に国の重要文化財に指定された。大きな茅かやぶき葺屋根は7段になっていて、最近では3年前に1段目を葺ふ き替えている。
「小さい頃は、家族でこの建屋に住んでいました」と、現当主の中﨑厚さん。敷地内に別棟を構えた後も、中﨑さんの母親が平成12年まで住居として使用していた。「重要文化財として、個人で現状を維持していくことは大変」と話す中﨑さんだが、歴史ある建物を見に訪れる人に、快く話を聞かせてくれる。
茅葺屋根の軒先で雨宿りをしながら、ぼんやりと雨の降る様子を眺めていると、いつもとは少し違う、ゆったりとした時間が流れる。雨の日には、雨の日だけの特別な風景、時間を探して過ごすのも、いいかもしれない。
(「広報みと」平成24年6月1日号掲載)
それぞれの「雨が似合う風景」
今回お寄せいただいた、「雨が似合う風景」を紹介します。()は添えられていた理由です。
- 銀杏坂を折れて警察署から旧県庁前までの道程
(お堀が感傷的にさせるのでしょうか。)
- 三の丸・弘道館あたり。とくに梅の頃
(梅の頃、ひっそりと降る小雨にぬれながら歩くととても落ち着く。雨の律動に合わせてひっそりと歩きたい。)
- 青柳の柳、青柳の夜雨
(田園風景が美しい。ホーリーホックの選手や、犬の散歩、ランニングなど、多くの人の憩いの場になっている。)
- 県立近代美術館
(美術館の建物を外から見たときに、いい雰囲気、いい眺めだから。館内での美術鑑賞もまたいい雰囲気になる。)
- 六地蔵寺のシダレザクラ
- 偕楽園の尖えき台から眼下を見る
- 偕楽園表門に降る雨
- 偕楽園の竹林に降る雨
- 好文亭の最上階から板葺屋根に流れる雨を見る
- 弘道館の正門の雨に光る瓦
- 中沢池の雨の水面
- 薬王院の銀杏の木に降る雨
皆さんの思う「雨が似合う風景」、どれも趣のある場所ですね。
雨が降る日は、つい家の中にこもってしまいますが、思い切って外に出て歩いてみると、いつもとは違う雰囲気、感覚に気がつきます。
これから梅雨の季節。
雨を楽しみながら、過ごしていきましょう。
さまざまなご意見ありがとうございました。
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