みとの水脈(6) 梅村清光(中京商業学校創始者)

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最終更新日:2009年10月1日 ページID:005787

文武不岐の精神を伝えた 梅村清光

参考図書:『真剣味』

平成21年8月の全国高校野球選手権大会は、中京大学附属中京高等学校の、43年ぶり、中京商業学校時代を含めて全国最多の7回目の優勝で幕を閉じました。この中京商業学校の創始者、梅村清光は明治15年10月30日、水戸市に生まれました。父は旧水戸藩士で、維新後は見川小学校長などを務めた梅村清淪です。梅村家はもとは家康に仕えていましたが、第四代清茂の時に光圀に招かれて、水戸藩に移ったのでした。代々書に秀でており、水戸藩の祐筆(公文書や記録の作成などを行う役)として二百五十石を給せられた家柄でした。

水戸中学校に入学した清光は2年を修了すると、茨城師範学校に入学。さらに、3年生修了時に教員の資格試験に合格し、卒業を待たずに17歳で教員となりました。茨城を始めとして、山口、愛知と各地で小中学校の教員・校長などを歴任し、新聞社勤務を経た後、大正15年4月、40歳で中京商業学校を創設しました。

中京商業学校の校訓は「真剣味」。それは「学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ」というものでした。もとになったのは、徳川斉昭公が書いた『弘道館記』にある「文武不岐」の精神でした。

その「真剣味」の精神を遺憾なく発揮したのが、球史に残る、昭和6年から8年にかけての夏の甲子園、全国中等学校野球大会での中京商業学校の3連覇でした。ただ残念なことに、校長である清光自身はそれを見届けることができませんでした。昭和8年8月31日、愛知県大会予選で2回戦に勝利したところで急逝したのです。50歳でした。

しかし、「真剣味」の精神は今に引き継がれています。今年の夏の甲子園での優勝を始め、中京商業高校を母体に大きく発展した学校法人梅村学園の運営する中京大学には、バンクーバー・オリンピックでの活躍が期待されているフィギュアスケートの浅田真央選手などが在籍し、文武両道の精神で活躍しています。

(中央図書館司書 坂部豪)

参考図書:『真剣味』和木康光著 梅村学園

(補足)この記事は、「広報みと」平成21年10月1日号に掲載したものです。

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