平成28年度「わたしたちの平和」作文コンクール

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最終更新日:2016年7月16日 ページID:016620

コンクールの概要

子どもたちが平和への関心を高めて,平和な社会・まちづくりについて考えることを目的として,「わたしたちの平和」作文コンクールを開催しました。

  • テーマ:平和について私が思うこと・主張したいこと
  • 対象:市内の小中学校に通う小学5年生から中学3年生まで
  • 応募総数:8,901点
  • 表彰:最優秀賞 小学生1人・中学生1人,優秀賞 小学生4人・中学生6人,佳作 小学生5人・中学生8人  計25人

審査結果

最優秀賞
学年 学校名 氏名(敬称略)
小学6年生 鯉淵小学校 花田 菜摘
中学3年生 茨城大学教育学部附属中学校 海老澤 心華
優秀賞
学年 学校名 氏名(敬称略)
小学5年生 吉沢小学校 北谷 玲那
小学5年生 鯉淵小学校 山﨑 大輔
小学6年生 浜田小学校 杉山 琴美
小学6年生 梅が丘小学校 杉本 真優
中学1年生 第一中学校 小瀨良 咲映
中学1年生 見川中学校 渡野邉 綾音
中学2年生 第三中学校 山田 彩水
中学2年生 茨城大学教育学部附属中学校 正路 菜々花
中学3年生 第四中学校 辻村 光
中学3年生 茨城中学校 木村 薫
佳作
学年 学校名 氏名(敬称略)
小学5年生 国田義務教育学校 野﨑 美希
小学5年生 梅が丘小学校 鬼澤 春奈
小学5年生 茨城大学教育学部附属小学校 山田 涼葉
小学6年生 笠原小学校 海老名 美佳
小学6年生 堀原小学校 丹下 愛梨
中学1年生 第四中学校 小沼 蒼大
中学1年生 双葉台中学校 服部 愛美
中学1年生 茨城大学教育学部附属中学校 鋤田 恭香
中学2年生 見川中学校 島田 菜津美
中学2年生 内原中学校 谷萩 理帆
中学2年生 智学館中等教育学校 吉田 茉緒
中学3年生 見川中学校 根本 七海
中学3年生 茨城大学教育学部附属中学校

宮﨑 翠

 式典集合写真

「平和」な毎日を過ごすために―戦争について考える

鯉淵小学校 6年 花田 菜摘 さん 

戦争とは、人と人が傷つけ合う恐ろしい争いです。現代の日本には戦争はありません。なぜなら、みんなが「話し合って解決すれば良い」ということに気が付いたからです。でも、昔の日本、たった七十年前の日本では戦争をしていました。関係のない子供達までもが戦争にまき込まれ、多くの命がうばわれました。戦争をして得をする人なんて、世界中のどこにもいないと思います。

私はおばあちゃんから、おばあちゃんが小さなころに経験した戦争の話を聞きました。

「おばあちゃんが七歳の時、遠くから水戸の方を見ると、街が山火事のように真っ赤に燃え上がっていたんだよ。街も全部焼けてしまっていたんだよ。」

と教えてくれました。水戸空しゅうというそうです。この私が住んでいる水戸市にも空しゅうがあったなんて初めて知りました。水戸の町がしょういだんのばくげきによって焼かれてしまい、火の手がせまる中、ひいおばあちゃんはリヤカーに家族みんなを乗せて、リヤカーをおして逃げたそうです。

「ある時は、防空頭巾をかぶって、真っ暗やみで何も見えない防空ごうに身をひそめていたんだよ。山おくに逃げて相手の戦とう機に見つからないようにかくれていたこともあったよ。」

と当時をふり返りながら、とてもこわかったと教えてくれました。今の私の平和な日常からはとても考えられないことばかりだなと思いました。私は今まで戦争なんて遠い昔の他人の話だと思っていたけれど、おばあちゃんの話を聞いて、こんなに身近な人達が戦争を経験しているのだから、戦争は私にも関係があることなんだなと気が付きました。だから、私達ももっともっと戦争について知らなければいけないと思いました。私達は戦争を経験していなくても、戦争は絶対にしてはいけないということをよく理解するべきだと思います。これから先は、戦争を経験した人も貴重になってきます。だから、今のうちに私達がその貴重な経験を聞いて、次の戦争を知らない私よりも年下の人達にも伝えていくことが大事だと思います。また、私は、「今、私がここに生きていられるのは、おばあちゃんが大変な戦争を乗りこえて、生き抜いてくれたおかげなんだなぁ。」と改めて実感しました。おばあちゃんが生き抜いてくれたおかげで私のお母さんが生まれ、そしてお母さんから私が生まれたんだなとおばあちゃんに改めて感謝の気持ちがわきました。

そして、私は平和について考えました。私の「平和」とは、毎日お腹一杯においしいご飯が食べられること、毎日安心して学校に行けること、毎日仲の良い友達と話せること、毎日思う存分好きなだけ勉強ができること、大切で大好きな家族が毎日元気でいてくれること…。そして、今、自分が、周りのみんなが、たった一つだけの大切な命を生きているということが何よりも幸せなことであり、「平和」なのだと思います。この普段は何気なく当たり前に過ごしている日常の生活一つ一つが、全てが「平和」だからこそ成り立っているんだということに改めて気が付きました。

戦争はもう二度としてはいけません。この戦争を世界中からなくすために、私達ができることは何でしょうか。「戦争はいけないことだ。」という気持ちや意識を、私達一人一人が今よりも強く持つことだと思います。その意識を一人だけが持つのではなく、私達若者みんな一人一人が強く持ってその気持ちを共有することが、これからの平和を創っていく上で大きな力になると思います。

今も世界のどこかで戦争をしています。関係のない子供達がまき込まれているかもしれません。その子供達が私達と同じように、当たり前の日常を、そして「平和」な生活を送れること私は強く祈っています。
 

 

「繋ぐ」こと 

茨城大学教育学部附属中学校 3年 海老澤 心華さん

我が家には、八月十五日に行う儀式のようなものがある。朝、母と祖母と妹と私でおにぎりを握る。塩だけの味付けだ。そのおにぎりを仏壇に供え、「いただきます」を言い家族みんなで食べる。母が小さい頃から毎年必ず行っていると聞いた。私の曾祖母からの教えだそうだ。まだ、私が幼かった頃、私にはこの儀式の意味がわからず、どうしてか、なぜなのか、母に問い詰めたことが何度もあった。すると母は毅然と「戦争を忘れないため、二度と同じ過ちをおこさないため。」と言い続けた。曾祖母はおにぎりを握るとき、必ず泣いていたそうだ。きっと何年経っても曾祖母は戦争の事を思い出し、涙したのだろう。「戦争」の悲惨さがうかがえる。

おにぎりを食べる時、母は曾祖母から聞いた話をしてくれる。私は目をつぶり、当時の様子を思い浮かべながら聞く。人々が叫ぶ声、真っ赤な世界、命が消えるその瞬間…。時には耳をふさぎたくなる話もあった。それでも母は伝えることが私の使命だと言い、話し続けた。

戦争は見たくない、知りたくないという悲惨さがある。だから人は戦争を起こしたくないと思うのではないだろうか。戦争の悲惨さを聞かなければ、知ろうとしなければ、戦争は過去の話だ、他人事だと思う人が増えてしまう。もっと戦争の認識を高めるべきではないだろうか。小さい頃はよくわからなかったこの儀式も、白いご飯が食べられる幸せをかみしめるため、戦争の悲惨さを心にしっかりと刻むためだと思うと、曾祖母が残したことがいかに大切か、強く感じる。

昨今では、終戦記念日を知らない人もいるという。今の日本があるのは命をかけてその時代を生きた人がいたからだというのに、たくさんの人が「あの日」を何事もなかったかのように過ごしてしまっているのだ。多くの人が飢えに耐え、苦しんだこと、その多くの人たちの上に今の幸せが成り立っていることを忘れてはならない。

私たちにできることは一体何かと考える。正直、どんなに強い意志を持っていても、私一人の力では多くの人の命を救ったり、戦争を終わらせたりすることは難しい。けれど、人間を傷つけたのが人間であるならば救えるのは人間だけであり、戦争を始めたのが人間であるならば終わらせることができるのも人間だけなのだ。私1人では不可能なことも、多くの力が集まれば可能になるのではないだろうか。多くの人が強い意思を持てば、世界を動かすことも可能だ、と私は信じている。

そして、もう1つ私にできること、それが「伝えていくこと」だ。具体的に何か大きな行動を起こすのには勇気がいるかもしれない。けれど、戦争を体験した人が減ってきている今、私は曾祖母から受け継がれてきた「たすき」を繋いでいかなければならないのだ。私が語り継がなければならないのだ。少しでいいから友人に戦争の話をもちだしてみることでもよい。そうすれば少しでも多くの人に関心を持ってもらえるだろう。そこで同じ意思を持つ人がうまれれば、公共の施設で話をさせてもらったり、イベントで交流したりなど、一歩踏み出すことも可能だろう。「今」できることは何かを考え、行動に移す。そして多くの人に戦争を知ってもらう、考えてもらう。それがあの儀式に込められた曾祖母の願いだと私は考える。戦争を忘れてはいけないこと、二度と同じ過ちを起こしてはいけないことを強く感じ、私は決心した。

当たり前のように生きている幸せ、当たり前のようにあるこの瞬間を大切にしたい。そして、当たり前が当たり前ではなくなったあの時を忘れずにいたい。曾祖母から受け継がれたたすきは目に見えないが、曾祖母と私の心を繋いでいる気がした。

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