ノロウイルスについて

印刷

最終更新日:2021年10月27日 ページID:012970

ノロウイルスとは

 ノロウイルスとは、感染性胃腸炎のひとつで、おう吐や下痢などを引き起こすウイルスです。秋~冬季に好発し、時として食中毒を引き起こします。保育園、福祉施設、医療機関等における集団発生の原因になります。アルコール消毒や低温の過熱では病原性を失わず、感染力が非常に強いのが特徴です。
 少量のウイルスでも感染し、保育園や幼稚園、学校や福祉施設などの集団生活の場では、二次感染を引き起こし集団感染となることがありますので、十分な注意が必要です。

原因と感染経路

ノロウイルスによって引き起こされます。経口・飛沫感染が主な感染経路で、エアロゾル感染もありえます。
また、汚染された水や生ガキなどの二枚貝を十分過熱せずに食べることでも感染します。

症状

1日~2日の潜伏期の後、おう吐や頭痛、下痢、食欲不振、腹痛などが見られます。
便は水様でサラサラした感じとなり、白色便になることもあります。 

治療

 特別な治療法は無く、症状に応じた対症療法が行われます。

 通常、1日から3日で回復しますが、乳幼児や高齢者では下痢等による脱水症状を生じることがありますので、早めに医療機関を受診することが大切です。特に高齢者は、誤嚥(おう吐物が気管に入る)により肺炎を起こすことがあるため、体調の変化に注意しましょう。
 おう吐の症状がおさまったら少しずつ水分を補給し、安静に努め、回復期には消化しやすい食事をとるよう心がけましょう。

予防のポイント

  1. 食事の前やトイレの後などには、必ず手を洗いましょう。 (手洗いの手順リーフレット、厚生労働省
    ※石鹸ではノロウイルスは死滅しませんが、手洗いをすることで、手についたノロウイルスは大幅に減少します。
  2. 下痢やおう吐等の症状がある方は、食品を直接取扱う作業をしないようにしましょう。
  3. 胃腸炎患者に接する方は、患者のふん便やおう吐物を適切に処理し、感染を広げないようにしましょう。
  4. 加熱が必要な食品は、中心部までしっかり加熱(85度以上1分以上)して食べましょう。また、調理器具等は使用後に洗浄、殺菌しましょう。熱湯(85度以上)で1分以上の加熱消毒が有効です。 (ノロウイルス食中毒予防対策リーフレット、厚生労働省

消毒について

ノロウイルスに効果があるのは、十分な過熱、もしくは塩素系消毒剤による消毒のみです。
アルコールなどの消毒剤はあまり効果がないので注意が必要です。

塩素系消毒剤

市販の塩素系消毒剤や漂白剤は、6%くらいの濃度です。
空ペットボトル(2リットル)などを用い、消毒液が簡単に作れます。

  • 塩素系消毒剤には、商品としてピューラックス、ミルトンなどがあります。
    なお、代用品として塩素系漂白剤(商品名:ハイター、ブリーチ)も使用できます。製品ごとに濃度が異なるので、表示をしっかり確認しましょう。
  • おう吐物などの酸性のものに直接原液をかけると、有毒ガスが発生することがありますので、必ず「使用上の注意」をよく確認してから使用してください。
  • 換気を十分に行ってください。
  • 皮膚に対して刺激作用があるので、ビニール手袋などを使用してください。また、手指・皮膚の消毒には使用しないでください。 
  • 消毒液は、時間の経過とともに効果が落ちることがあるため、その都度使い切りましょう。

食器、環境、カーテン(リネン類)などの消毒や拭き取り

0.02%(200ppm)次亜塩素酸ナトリウムでふき取ります。
原液が6%の場合はペットボトルキャップ2杯弱の原液を水で2リットルに希釈します。

0.02%

  • 次亜塩素酸ナトリウムは金属腐食性があります。金属部(ドアノブなど)消毒後は十分に薬剤を拭き取りましょう。
  • 漂白作用があるので、色落ちが気になる衣類などには使用せず、ほかの方法(85度以上の熱水消毒など)で消毒してください。
  • 汚物(嘔吐物、便など)が残っていると消毒効果が低下するため、汚物はあらかじめ除去した上で、消毒してください。

ふん便やおう吐物などの汚物処理

0.1%(1000ppm)次亜塩素酸ナトリウムで処理をします。
原液が6%の場合はペットボトルキャップ8杯強の原液を水で2リットルに希釈します。

0.1%

  • 使い捨てのマスクやガウン、手袋などを着用してから処理を行ってください。
  • ペーパータオル等で静かに拭き取り、塩素消毒後、水拭きをします。しぶきなどを吸い込まないようにご注意ください。
  • 拭き取ったおう吐物や手袋などは、ビニール袋に密封して廃棄します。
  • 終わったら、丁寧に手洗いをしてください。

診断・感染症法との関係

<診断>
医師による診察と、抗原検査で診断します。

<感染症法との関係>
5類小児科定点把握疾患の感染性胃腸炎に分類されます。全数把握疾患ではありませんので、小児科指定届出医療機関でなければ、感染症としての届出は不要です。
ただし、以下の場合は届出が必要となります。

1.医師がノロウイルスが原因の食中毒だと判断した場合(食品衛生法第58条)
2.施設などで集団発生の場合

集団発生の場合は、「社会福祉施設等における感染症等発生時に係る報告について(平成17年2月22日付 厚生労働省通知)」を参考にし、下記の報告基準を満たす場合は、速やかに保健所へ届出をお願いします。

《報告基準》
ア 同一の感染症若しくは食中毒による又はそれらによると疑われる死亡者又は重篤患者が1週間内に2名以上発生した場合
イ 同一の感染症若しくは食中毒の患者又はそれらが疑われる者が10名以上又は全利用者の半数以上発生した場合
ウ ア及びイに該当しない場合であっても、通常の発生動向を上回る感染症等の発生が疑われ、特に施設長が報告を必要と認めた場合

お問い合わせ先

保健予防課
電話番号:029-243-7315 /

〒310-0852 茨城県水戸市笠原町993-13
業務時間:午前8時30分から午後5時15分まで /休業日:土・日曜日、祝日