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市長記者会見要旨(令和4年5月30日)

ページID:[[open_page_id]] 更新日:2022年6月16日更新 印刷ページ表示

記者会見での発言内容を要約したものです。(みとの魅力発信課作成)
日時:令和4年5月30日(月曜日)、午後1時30分~午後2時50分

市長あいさつ

 お忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。
 報道機関の皆様におかれましては、水戸市の情報発信に多大なる御協力をいただき、心より御礼を申し上げます。

提出案件概要説明

 それでは,令和4年第2回水戸市議会定例会に提出する案件を,発表します。
 まず,一般会計補正予算(第3号)として提案する「コロナ禍における原油価格・物価高騰対応に係る緊急対策」について,私から御説明いたします。
(パワーポイントによる説明) 
 なお,この補正予算については,議会初日の6月6日に追加議案として提出します。
 そのほか,議会初日には,議案が9件,報告が33件の合計42件の案件を提出します。
 このうち主なものですが,現在建設中である(仮称)西部いきいき交流センターについて,施設名称や実施事業等を定めるものなど,5件の条例改正を行うほか,水戸駅北口エレベーター改築工事の契約などに係る議案を提出します。
 これらの概要については,担当が御説明しますので,よろしくお願いします。
(財務部長,財務課長による説明)

主な質疑応答

記者:感染者数は減少傾向にあるが,現在の市内の感染状況をどう分析しているか。ワクチンの3回目接種の進展状況と,今後本格化するワクチン4回目接種の準備状況はどうなっているのか。​
市長:2月5日には全国で1日当たりの新規感染者数が10万人を超えるなど,驚異的なスピードで感染が拡大した第6波も,全国的には,首都圏を中心に,ピーク時に比べ減少傾向が続いています。水戸市においても,ゴールデンウィーク期間にかけて感染が減少し,連休後も,懸念されていた感染の急拡大は見られませんでした。市民の皆さんに引き続き感染対策を徹底していただけたことや,3回目のワクチン接種が順調に進んでいることが,感染の急拡大を防げた要因ではないかと考えています。しかし,連休明けから感染が若干増加し,その後は,連休前の水準よりは低いものの,ほぼ横ばいの状況が続いています。
年代別では,幅広い年代で増加していますが,連休明けにまずは20代が大きく増加しました。最近では特に10代未満の増加が顕著となっていて,一部の児童福祉施設や小学校においてクラスターが生じている状況です。また,10代未満の増加に併せて,30代や40代の保護者世代の増加も見受けられます。これらの増加傾向に対し迅速かつ的確に対応していくためにも,今後1~2週間の感染状況については特に注視していく必要があると考えています。
新規感染者の療養状況としては,5月29日時点で,入院患者が7人,自宅療養者が383人,宿泊療養者が33人となっています。県内の宿泊療養施設にはまだ空きがあるものの,家庭の事情等により自宅待機を希望する方が多いため,自宅療養者が増加している傾向にあります。入院患者は,中等症の方が一人いますが,ほとんどの方が軽症です。
市保健所においては,自宅療養者のうち必要な方にはパルスオキシメーターを配布するとともに,自宅療養者全員に対する毎日の健康観察を継続しています。さらに,医療機関と連携し,電話診療や往診等による支援を行っているほか,自宅療養中の体調の不安などについて,24時間体制で医師へ相談することができる医療相談アプリを導入するなど,自宅療養中の方の不安を取り除くとともに,体調悪化時に迅速な対応を行うことができる体制を確保しています。
また,マスク着用の考え方について,国が基本的対処方針を改訂し,どういった場面なら外してよいのかなどの具体的な内容が改めて示されました。マスクの着用場面については,市民からも問い合わせが多い事項であり,具体的な見解を示していただけたことには感謝しています。しかし,このようなメッセージは,丁寧に発信しないと,感染対策を緩めてもよいとの勘違いを与えてしまうおそれがあります。基本的な感染対策としてのマスクの着用の位置付けは,これまでと何ら変わりがないものであり,3密の回避や手指消毒,換気などの基本的な感染対策の徹底が引き続き重要なものとなってくるので,今後とも御協力をお願いしていきます。
ワクチンの3回目接種は,昨年の12月から接種を開始しています。接種状況としては,5月27日時点で2回目接種日から6か月が経過し,3回目の接種が可能となっている方を対象者として算出すると,高齢者が95.6%,全年代では78.7%の方が接種済みであり,また予約済みの方を含めると,高齢者が96.0%,全年代では81.4%の方が接種する見込みとなっています。
ワクチンの4回目接種については,3月25日付けで国から発出された事務連絡に基づき,水戸市医師会を始めとした関係機関と協議をし,接種体制の準備を進めてきました。市では,関係政省令等の改正が5月25日に施行されたことを受け,既にご案内のとおり,同日に4回目接種を開始したところです。4回目接種は,重症化を防ぐことが目的とされており,対象者については,3回目接種から少なくとも5か月以上が経過した60歳以上の方と,基礎疾患があるなどの重症化リスクが高い方に限定されています。
本市における対象者数は,60歳以上が約78,500人,基礎疾患がある方等が約4,600人の計83,100人程度を見込んでいます。60歳以上の方に対しては,3回目接種を受けた時期に応じ,市から接種券を発送することとなります。基礎疾患がある方等については,市で全ての方を把握しているわけではないため,接種券の発送に当たっては,御本人から申請をいただくこととし,5月16日から申請受付を開始しています。3回目接種までに基礎疾患があるとして申請をいただいていた方については,4回目接種を希望する場合は改めて申請が必要となることについて既に案内を送付しました。また,これまで基礎疾患の申請をしたことがない方に対してもしっかりと周知をするため,4月までに3回目接種を受けた18歳以上60歳未満の方の全員に対し,6月中旬ごろに案内を送付させていただく予定です。送付された内容を御確認いただき,4回目の接種を希望する場合は,忘れずに申請するようお願いします。
接種券の発送スケジュールについては,3回目の接種時期に応じて,1週間ごとに発送日を区分し,接種券を発送していきます。3回目接種までは,おおよそ2週間ごとに接種券を発送していましたが,職員による自庁印刷を増やすことにより発送日の区分を細分化し,予約開始日を分散しました。予約開始日の分散により,予約日当日のコールセンターの混雑を少しでも回避していきたいと考えています。
接種体制については,3回目接種から5か月が経過している必要があり,現在はまだ対象者数が少ないことから,7月上旬までは,10か所程度の医療機関による個別接種で接種を行っていきます。60歳以上の高齢者の4回目接種が本格化する7月上旬以降は,最大60か所程度の医療機関による個別接種のほか,赤塚のミオスにおける集団接種,見川の市総合運動公園体育館における大規模接種を開始します。ミオスでの集団接種は平日の月曜日から金曜日に開催し,週当たり約600回の接種を,市総合運動公園体育館での大規模接種は土・日に開催し,週当たり約2,600回の接種を行う予定です。市大規模接種においては,これまでと同様,水戸駅及び赤塚駅から,無料のシャトルバスを運行します。
予約方法としては,これまでのコールセンターによる電話予約,インターネット予約,郵送申請による予約に加え,新たに,「おまかせ電話予約」を開始します。「おまかせ電話予約」は,コールセンター以外の電話番号に電話していただき,接種券番号や生年月日などの質問に対しプッシュ入力で回答いただくことで予約が取れるという方法です。接種日時や接種会場は市側で決定し,本人へ後日通知します。なお,接種するワクチンは,武田/モデルナ社製ワクチンのみとなり,接種日時や接種会場は選択できません。予約開始日の当日などは,どうしてもコールセンターにつながりにくい状況が生じてしまうため,インターネットは使用できないが,いつでもどこでもいいから確実に予約が取りたいという方は,こちらの「おまかせ電話予約」で簡単に予約が取れるため,ぜひ活用していただきたいです。
3回目接種においては,年代が下がるにつれ接種率も下がっている状況にあることが懸念材料です。このため,若い世代である10代から30代が接種しやすい金曜日と土曜日に,利便性の高い大学周辺や水戸駅付近の接種会場において優先的に接種ができる専用の予約枠を設定し,接種率の向上に努めています。4回目接種も開始している中ではありますが,若い世代への3回目接種のさらなる推進は今後とも急務であると考えています。接種間隔も5か月に変更となり,接種対象者も増加してくることから,若い世代への接種勧奨についてより一層注力していきます。

記者:GWに水戸ノ夜市を初開催した。市長はGWの観光が弱点と分析していたが,市長自身も足を運ばれて開催の手応え(入場客数など)はどう感じたか。市民からどんな声があったか。感染者数が減少して徐々に人の流れが戻りつつある。コロナ禍で落ち込んだ観光需要を回復させるために,市として今後どんな観光振興策を進めるのか伺いたい。​
市長:本市におけるゴールデンウィーク期間は,梅まつりと黄門まつりの中間ということもあり,観光客の閑散期ともいえる時期です。そのため,水戸ノ夜市は,ゴールデンウィーク期間中において,観光客の増加を図る足がかりとしていくことを目的に開催しました。
会場は,水戸市を代表する水戸城跡周辺地区の大手門や白壁などの歴史景観とあわせて楽しんでいただくため,水戸大手門広場とし,体験を中心とした観光型イベントとして,5月3日(火)から5日(木)までの3日間開催しました。国や県によるコロナ関係の行動制限がなく,天候にも恵まれ,来場者数は約6,000人と,初めてのイベントとしては,多くの方々にお越しいただいたものと認識しています。
会場では,提灯の装飾に加え,水府提灯づくりや水戸拓体験といった水戸ならではの体験のほか,キャンドルづくり,キツネのお面づくり,人力車体験,着物体験,歴史ミニツアーなど水戸の文化や和を感じられる様々なコンテンツを用意したところ,歴史景観との相乗効果が生じ,どれも好評であり,特に,大手門2階の特別開放や徳川御三家に関わるお酒・飲食ブースは,多くの方々で賑わっていました。私も,会場に出向き,イベントの開催状況などを確認しました。来場者からの直接の声や来場者アンケートの結果によると,もちろん改善を求める御意見等もありましたが,「歴史を感じる場所でのイベント開催はとてもよい」や,「日没後,提灯の明かりに照らされた会場の雰囲気がよく,癒された」,「来年も開催してほしい」など,肯定的な御意見を多くいただきました。
今後については,今回の反省点などを踏まえ,次回の開催に向けて検討を進めるよう,担当課に指示したところです。引き続き,ゴールデンウィーク期間中における誘客強化にチャレンジするとともに,ひたちなか市のネモフィラ,笠間市の陶炎祭など周辺市町村のそれぞれの強みを最大限生かしながら,広域的な観光振興にもつながるよう,努めていきたいと考えています。一番大きな課題は地域のイベントに留まらず,観光イベントとして開催していくことだと考えています。来場者数が万単位で,かつ,半分以上が県外からの方でないと,観光イベントとしては成功したとはいえないと思います。
今後の観光振興策については,現在,国内では,人流が戻りつつあり,国においては,訪日外国人観光客の受け入れ再開に向けた検討が進んでいるほか,屋外でのマスク着用の有無が議論されるなど,感染予防対策による行動制限の緩和の動きが活発化しているものと認識しています。そのため,引き続き,国や県の動向を注視するとともに,市民等の観光に対する意識等を的確に捉らえながら,様々な状況に応じた観光振興策を展開していきたいです。
具体的には,コロナの感染拡大の影響により,中止を余儀なくされた水戸黄門まつりや水戸の梅まつりなどの各種まつり・イベントにおいては,出来る限りの感染予防対策を講じることはもちろんですが,開催を前提とし,工夫を凝らしながら,来場者及び参加者にとって,安全・安心なまつり・イベントの開催に努めていきたいと考えています。特に水戸黄門まつりは,リニューアルしてから,新型コロナウイルス感染症の影響で,反省点を踏まえた開催が出来ていなかったので,今年は反省点を踏まえた開催をして,来年に繋げていきたいと考えています。
また,多くの方に水戸ならではの魅力を知っていただくため,SNSや動画等の様々なツールを活用しながら,魅力的な情報発信に継続して取り組んでいきます。アフターコロナを見据え,水戸城大手門や二の丸角櫓等の水戸の誇る歴史的資源を活用し,磨き上げることで,更なる魅力の発信やにぎわいの創出を図るほか,新市民会館等における大規模イベントなど,コンベンションと観光施設との回遊性の向上に取り組んでいきます。
構成市町村の特色を生かした広域連携により,域内全体でのプロモーションや誘客促進策を積極的に進めていきます。さらには,新たな客層の誘客につなげるため,デジタル技術の活用などについても検討します。
今後とも,観光関連事業者をはじめ,水戸観光コンベンション協会等の関係団体と連携を図りながら,感染症対策と観光振興策の両立に向けた戦略的な取組を進めていきます。

記者:学校給食に対して,当初予算で子育て応援学校給食支援事業と学校給食地場農産物活用促進事業で1億1,000万円を計上し,今回の物価高騰に対応した安定的な学校給食の提供でさらに1億円,合計2億1,000万円を投入することについて,市長の思いを教えて欲しい。 ​
市長:物価高騰に対応することとあわせて,子どもたちによい給食を提供したいという思いがあります。さらに,子育て支援政策の一つとして,保護者の経済的負担の軽減に繋げたいという思いで,今回の補正予算に計上しました。

記者:ものづくり事業者緊急支援について,対象となる具体的な業種と,何社ぐらい想定しているのか伺いたい。 ​
市長:対象事業者は,工業系,金属や木工品の製造,菓子・納豆・酒類などの食品製造などものづくり全般です。市が聞き取り調査を行ったところ,対象事業者からは,月の電気料が約25%値上がりしているとの回答がありました。
産業経済部長:事業者数については,月1万kW以上の電気を使用する事業者が200,月5千kW以上1万kW未満の電気を使用する事業者が200の,合計400事業者を想定しています。

記者:元吉田町暴力団事務所の土地と建物を取得したが,今後,市としてどのように利用するつもりなのか。売却処分を考えているのか,方向性を伺いたい。 ​
市長:売却処分は考えていません。現在,建物の状態を確認しているところで,書庫や倉庫として活用するか,更地にして貸駐車場として活用するかを検討していきます。市民の利用については,万一,暴力団事務所と勘違いされ事件に巻き込まれるというようなことを避けるため,考えていません。

記者:ワクチンに関する取材の中で,茨城県内の自治体では,モデルナ社製のワクチンに余剰が生じていると聞いたが,余剰分を4回目のワクチン接種に回すなど,何か方針が決まっているのであれば伺いたい。​
市長:4回目のワクチン接種で提供されるのは,4対1の割合でモデルナ社製のワクチンが多いと聞いています。ファイザー社製を使用するのは,一部の医療機関のみとなります。それ以外の医療機関と,集団接種・大規模接種会場では,モデルナ社製のワクチンを,既に所持しているワクチンの消費期限に注意しながら,効率的に利用していきます。市民の皆さんには,ワクチンの種類にかかわらず接種を検討いただくよう広報活動を行っていきます。
保健予防課長:国からは,4回目接種については,まずは手元にあるワクチンを先に使うようにと連絡がありました。3回目用のワクチンの残量を確認したうえで,4回目接種分の供給の希望を出して欲しいと言われています。

記者:マスクの着用について,国の説明をどのように受け止めているのか。今後,市民への周知をどのように行っていくつもりなのか伺いたい。​
市長:国が発したものは,個人が判断できるレベルの情報ではないと感じています。国には,様々な場面の事例を増やして説明してほしいです。一方,自治体としても,市民に対して丁寧に説明し,質問に答えられるスキルを持ちたいと考えています。夏に向け,熱中症を危惧しマスクを外してよい場面がクローズアップされると予想していますが,熱中症と感染症対策の両立が図れるマスク着用のあり方を,国の情報を注視しながら,市民へ啓発していきます。

記者:新型コロナウイルスの感染状況について,15歳以下の感染者が多く感染者数が減らないということと,これから暑くなってきて子どもたちがマスクを外すような事例が起こることについて,どのような対策を行うのか考えがあれば伺いたい。​
市長:難しい問題ですが,学校での感染症対策としては,三密の回避や手指の消毒,必要な場面でのマスクの着用,冷房を使う季節となりますが教室内を換気するといった基本的なことを行っていきたいと考えています。
ホームページでデータを公表しているとおり,市では家庭内での感染が圧倒的に多く,感染した子どもが登校し学校で広がり,その子どもたちからまた家庭内で感染するというような状況になっているようです。家庭内での基本的な感染症対策も,手指の消毒,必要な場面でのマスクの着用,換気など,地道に呼び掛け続けていきたいと考えます。

記者:水戸黄門まつりは,今年は国道50号沿いではなく三の丸の水戸城跡地周辺で行うということだが,これまで商店街がある中心市街地で行ってきたものを,3年連続行わないことについて,中心市街地や商店街の活性化など懸念されていることがあれば伺いたい。
市長:水戸黄門まつり実行委員会の企画委員会では,ストリートでの実施は人員のコントロールが効かず,感染リスクが高いことから避けるべきとの意見が出ており,水戸大手門広場などでの開催を検討しているところです。
一方,水戸黄門まつりは,伝統的な行事であると同時に,中心市街地の活性化や商店街の振興という意味合いもあり,祭りで訪れた人々が商店街の方とコミュニケーションをとり,それをきっかけに商店街に足を運んでもらう流れも生まれています。今年はストリートで行うことが無理だとしても,来年はストリートでの開催を復活できるよう,実行委員会とも相談しながら進めていきます。

記者:農業系高校が生産した米や野菜などについて,茨城県教育委員会が今年度から外部への販売を停止し,無償提供(譲与)に切り替える方向で検討していることが報道されたことについて,市長はどのように受け止めているのか伺いたい。​
市長:食品に対する安心安全を考えると,市民の口に入るものについては,安心の担保がほしいと考えます。一方,高校生が丹精込めて作ったものが販売できなくなり,内部だけで処理するようなことになると生徒のモチベーションが上がらないことを懸念しています。二つの気持ちがあり今は結論を出せませんが,どうにか良い落としどころが見つかることを願っています。