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結核について

ページID:[[open_page_id]] 更新日:2024年4月1日更新 印刷ページ表示

目次

  1. 結核とは
  2. 予防
  3. 結核と診断されたら
  4. 身近に結核の人がいたときは
  5. 保健所が行っていること
  6. 結核定期健康診断実施報告(学校、医療機関服務事業者、施設向け)
  7. 私立学校結核健康診断補助金(学校、事業者、施設向け)
  8. 【医療機関の方へ】結核に関する各種届出について

1.結核とは

 結核は、結核菌によって主に肺に炎症が起こる感染症です。
 結核菌を出している肺結核患者が咳やくしゃみをすると、結核菌の混じったしぶきが空気中に飛び散り、それを周りの人が吸い込むことによって感染します。

症状

 結核の初期症状は、風邪によく似ています。
 咳や痰、微熱、体重減少、胸痛、倦怠感などの症状が2週間以上続いている場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
 また、高齢の方は、咳や痰などの症状が出にくいと言われていますので、原因不明の発熱や食欲不振などが続くときは、結核の疑いもあると考えて医療機関を受診するようにしましょう。

感染と発病の違い

 結核菌を吸い込み、肺の奥に結核菌が住み着いた状態を「感染」といいます。
 結核菌に「感染」しても、身体の免疫により結核菌の働きが抑えられることで、すべての人が発病するわけではありません。しかし、身体の免疫が低下し、結核菌が身体の中で活動を始めることを「発病」といい、症状が出始めると人にうつすことがあります。
 発病するのは、感染した人の1割程度で、一生発病しない人もいます。

2.予防

 結核を予防するためには、普段から健康的な生活を心がけ、免疫力を高めておくことが大切です。
 乳幼児は、免疫力が弱いため、結核菌に感染すると重症になりやすく、生命にかかわることがありますので、1歳のお誕生日の前日までにBCGのワクチン接種を受けるようにしましょう。<BCG接種対象年齢:生後3か月以上1歳未満(標準的な接種年齢は生後5ヶ月以上8ヶ月未満)>
 また、65歳以上の方は1年に1回、結核の定期健康診断を受けることが「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」により定められています。医療機関で年に1回は胸部レントゲン検査を受けるようにしてください。
 水戸市では結核健診・肺がん検診を実施しています。

3.結核と診断されたら

結核(潜在性結核感染症を含む)治療の基本

 症状が重い場合やほかの人に感染させる恐れがある場合は、入院が必要になります。
 結核治療の基本は規則正しい服薬です。薬は、症状に合わせ3種類から4種類を組み合わせ、6か月から9か月ほど薬を内服をします。
 しかし、薬を飲んだり飲まなかったり、症状が消えたからといって自分の判断で勝手に服用をやめてしまうと治りません。決められた期間中、毎日きちんと薬を飲むことが大切です。

 潜在性結核感染症(結核菌に感染しているが、結核の症状はなく、今後発病する恐れがある状態)の治療では、発病を抑えるために1種類から2種類の薬を最低3か月から6か月間ほど服用します。服薬により発病は70%程度予防でき、その効果は少なくとも10年以上続くと考えられています。

 長期間、薬を忘れずに飲み続けることは誰にとっても難しいことです。ご家族や周囲の方々の協力も大切です。
 なお、安心して治療していただくために結核医療費の公費負担制度があります。

4.身近に結核の人がいた時には

 結核はインフルエンザのように短期間に次々と感染が広がっていく病気ではありません。しかし、患者の結核菌が咳や痰とともに体の外に出るようになると、周囲の方に感染が起こる可能性があります。結核は患者の痰に含まれている結核菌が多いほど、近くで話すなどの接触の程度が密接なほど、感染する機会は多くなります。
 ただし、結核にかかってもきちんと治療をしていれば、周囲の人に感染させる心配はありません。また、手や物についた菌からの接触感染はしないので、室内や食器などの消毒は必要ありません。
 周囲の方の健診が必要な場合は、最寄りの保健所から連絡がありますので、その指示に従って、健診を受けてください。結核は潜伏期間が長く、健診は適切な時期に受ける必要があります。ご心配な点がありましたら、保健所へお問い合わせください。

 また、施設や企業等の事業所で結核患者が発生した場合、事業所の窓口ご担当者様とやりとりをさせていただく場合があります。その際の流れについては、下記資料をご参照ください。

5.保健所が行っていること

結核医療費の公費負担

 患者の適正な医療の確保と医療費の負担軽減のために、治療に対して医療費の一部公費負担制度があり、保健所はその申請窓口となっています。

 詳しくはこちらのページをご覧ください。

確実な治療に向けた患者支援

 結核患者数減少のためには、確実に治療し周囲への感染を広げないことが重要です。
 そのため、保健所では全結核登録患者に対して直接服薬支援(DOTS)を行っています。また、きちんと服薬しても薬が効かなかった菌が生き残ることがあり、再発率は2~5%と言われています。再発が起こりやすい治療終了後約2年間は胸部エックス線検査などの管理検診を実施し、経過を観察しています。

接触者健診(患者の家族や周囲の方々の健診など)

 新たな感染性のある患者の発生を予防するためには、周囲の人たちの健康診断の実施が大切です。保健所では、患者の状況や接触状況、健診を受ける方の年齢や健康状態などを考えて、必要な方へ接触者健診を行い、患者の早期発見、早期治療に力を入れています。
 接触者健診は保健所もしくは医療機関で実施する場合があります。

インターフェロンγ(ガンマ)遊離試験(IGRA検査)

  • 結核の感染を調べる検査です。採血をして、その血液から判定します。
  • この検査では感染の時期は特定できません。
  • 2歳未満の乳幼児にはツベルクリン反応検査と併せて実施することもあります。
  • BCG接種歴があっても結核感染を正確に診断できる検査です。
  • 感染後、約8週間は検査をしても感染が検査結果に表れない時期(ウィンドウ期)があります。

ツベルクリン反応検査

  • 結核の感染を調べる検査です。ツベルクリン液を注射し、48時間後に発赤の大きさを測ります。
  • この検査では感染の時期は特定できません。
  • 原則として2歳未満の乳幼児に行います。インターフェロンγ(ガンマ)遊離試験(IGRA検査)と併せて実施することもあります。
  • BCGを接種していると反応が大きくなることもあります。
  • 感染後、約8週間は検査をしても感染が検査結果に表れない期間があります。
  • BCG接種をしておらず結核を発病すると重症化の恐れのある乳児などは、この検査が陰性でも、潜在性結核感染症の治療を開始することがあります。

胸部エックス線検査

  • 結核を発病していないか調べる検査です。胸のエックス線写真を撮ります。
  • IGRA検査を行わない方は、はじめからこの検査を行います。

6.結核定期健康診断実施報告(学校、医療機関服務事業者、施設向け)

 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第53条の2及び第53条の7に基づき、下記の実施義務者は毎年結核健康診断を実施し、報告することになっています。
 健康診断実施後、届出様式により水戸市保健所へ提出してください。

<実施義務者及び受診者>
実施義務者 受診者 定期
事業者

1.学校(専修学校及び各種学校を含み、幼稚園を除く)の従事者
2.病院、診療所、助産所の従事者
3.介護老人保健施設、社会福祉施設(注)の従事者

毎年度
学校長 大學、高校等(修業年限が1年未満の者を除く)の学生または生徒 入学した年度
施設の長 社会福祉施設(注)に入所している者 65歳以降毎年度

(注)上記中の社会福祉施設【社会福祉法第2条第2項第1及び3号から6号に定める施設】
   養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、軽費老人ホーム、障害者支援施設、婦人保護施設など

届出様式

 下記の添付ファイルをご覧ください。

提出時期

 対象者の健康診断を実施した月の翌月10日までに報告

提出方法及び提出先

 郵送またはファックスにて下記へお送りください。

 水戸市保健所感染症対策課 事業係(結核担当)
 〒310-0852 水戸市笠原町993-13
 ファックス:029-244-0157

7.私立学校結核健康診断補助金(学校、事業者、施設向け)

 水戸市では、 法第58条の3の規定により補助事業に要する費用を支弁する学校または施設の設置者を対象に、法第53条の2第1項に規定する結核に係る定期の健康診断の補助金事業を行っています。

 詳しくはこちらのページをご覧ください。

8.【医療機関の方へ】結核に関する各種届出について

 こちらのページをご覧ください。

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