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水戸空襲

ページID:[[open_page_id]] 更新日:2022年6月13日更新 印刷ページ表示

水戸空襲の概要

15年にわたった戦争

航空写真1931(昭和6)年9月から1945(昭和20)年までの15年にわたって満州事変、日中戦争、太平洋戦争の3つの戦争等が続きました。太平洋戦争は、昭和20年8月15日に終戦を迎えますが、水戸市はその終戦間際の昭和20年8月2日未明にアメリカ軍の大規模な空襲を受けました。写真は、水戸空襲直後にB29偵察機が上空から撮影したもので、千波湖(写真左)と那珂川(写真右)を挟んで縦長に白く見えるところが焼失した水戸市街です。(写真:水戸空襲戦災誌より 米国国立公文書館所蔵)

戦略爆撃

都市に対する戦略爆撃が恐ろしい威力を発揮したのは、第二次世界大戦の大きな特徴でした。生産・流通の中枢を破壊するとともに、多数の市民を殺傷して国民の戦意をくじくことが戦略爆撃の目的でした。
日本の場合には、密集した燃えやすい木造住宅に工場施設が取り囲まれている都市のため、焼夷弾攻撃に対して極めて弱いことを、アメリカ軍は把握していました。こうして、1945(昭和20)年3月10日の東京大空襲を端初として日本本土への夜間焼夷弾爆撃が開始されたのです。

水戸空襲

水戸駅前1945(昭和20)年6月半ばまでに、B29の爆撃によって大都市が焦土になった後、地方の中小都市に対しても徹底した焼夷弾爆撃が行われました。
昭和20年8月2日に空襲を受けたのは、水戸・富山・八王子・長岡の4都市でした。水戸が空襲の目標に選ばれたのは、アメリカ軍の資料によれば、「常磐線の輸送上の基地であり、日立の工場のための労働力の供給源で下請けの中心だったから」だそうです。
マリアナ基地を飛び立った167機のB29のうち160機が房総半島から水戸に侵入しました。水戸への空襲は昭和20年8月2日午前0時31分から同2時16分までの約1時間45分続きました。爆撃の高度は約3,700~4,600メートルで、投下された爆弾の合計は、約1,145トンにのぼりました。この空襲で水戸市街のほとんどは焦土と化し、死者は300人を上回りました。写真は、戦災直後の水戸駅前で、右奥には焼け焦げた銀杏坂の大銀杏の姿が見えます。(写真:水戸空襲戦災誌より 提供 外山寿美子)

市民の証言

水戸空襲を体験した市民の証言を紹介します。掲載文は、昭和56年に発行した「水戸空襲戦災誌」の中の第二編、市民180人の証言から6人の体験談を要約したものです。

  • 市民の証言1
    「弘道館を守ったピッケル」、「妹は防空壕で死んでいた」、「あッ、お城がなくなった!」
  • 市民の証言2
    「市役所の罹災と仮事務所の開設」、「不発弾で死んだ妹」、「焼夷弾で蒸発したトイレ」

水戸空襲を語り継ぐ史跡

現在の水戸市の町並みからは、戦時中に空襲に見舞われて市の大半が焦土と化し、多くの市民が亡くなったことは想像できません。しかし、私たちが暮らす街には、戦後から長い歳月を経た今でも、水戸空襲を語り継ぐ史跡が残されています。

史跡

「水戸空襲戦災誌」を販売しています

この戦災誌は「水戸空襲戦災記録の会」によって編集され、昭和56年3月に水戸市制施行90周年記念事業の一環として発行されたものです。
発行以来永い年月が経過しておりますが、戦時の水戸のありのままを伝える貴重な資料です。
なお、販売は在庫が無くなり次第終了させていただきます。

「水戸空襲戦災誌」3,000円(送料別)

本書は、全650頁中、約380頁を市民の証言にあて、寄稿・聞き書き・日記等、延べ190人の体験記を収めて、当時の貴重な体験を浮きぼりにしました。
第一編に解説、第三編に資料と年表を掲げ、口絵写真と合わせて、水戸空襲・戦災と戦時下・戦後の市民生活をわかりやすく伝えています。

購入方法

空襲戦災誌水戸空襲戦災誌は、1冊につき3,000円で販売しています。
次の方法でご購入いただけます。

  1. 窓口での販売
     水戸市役所3階の文化交流課の窓口にて販売いたします。
     購入冊数が多い場合(概ね3冊以上)は、在庫確認をいたしますので、事前にお電話等でご連絡いただけますとスムーズです。
  2. 郵送での販売
     書籍価格と送料の合計金額を現金書留にて文化交流課あてお送りください。現金書留が到着しましたら、折り返し水戸空襲戦災誌を郵送いたします。
     書籍価格 1冊につき 3,000円
     送料 1冊購入の場合 520円
     2冊以上購入の場合 不要
     (※2冊以上購入の場合は、着払いで郵送いたしますので、送料は不要です。)

 現金書留送付先
 〒310‐8610
 水戸市中央1丁目4番1号 水戸市文化交流課 平和事業担当まで
 (電話番号 029-291-3846)

参考

総務省 一般戦災ホームページ<外部リンク>