記者懇話会要旨(平成27年4月)

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最終更新日:2015年5月13日 ページID:015066

記者懇話会での市政記者クラブとの発言内容を要約したものです。(みとの魅力発信課作成)
日時:平成27年4月27日(月)、午前11時~午後0時10分

市長挨拶

 お忙しい中,お集まりいただきありがとうございます。また,昨日の水戸市長選挙及び水戸市議会議員一般選挙においては,夜遅くまで取材をしていただきありがとうございました。おかげさまで,市民の皆さま方のご支援・ご支持をいただき当選を果たすことができました。身に余る光栄であると同時に,課題が山積する市政を運営していくことに責任の重さを実感しているところであります。圧倒的な勝利ということで,皆さま方から激励をいただいたところでありますが,この得票数におごることなく,謙虚に市民の皆さま方とのふれあい,対話を大切にし,誠実に政策を訴え信頼関係を築き上げながら,市政運営にあたっていきたいと思っております。しかしながら,私も政治家でありますから,信念を曲げるということはなかなか難しいところがあります。きちんと丁寧に説明責任・情報公開を果たし,ご理解をいただきながら,それぞれの課題に取り組んでいきたいと考えております。
 記者の皆さまにも,ご指導・ご鞭撻(べんたつ)をいただきますよう,よろしくお願い申し上げます。  

記者からのフリー質問

  • 記者:2期目が大型事業に取り組む本格的な任期になるが,財政の管理をどのように進めるのか伺いたい。
  • 市長:財源の確保策や施設の必要性について,市民の理解が得られていない部分がありますので,丁寧に説明する姿勢を持ち続けていきたいと考えています。これから市役所新庁舎が実施設計に入り,清掃工場も造成工事に入って,炉の機種選定などが具体化される中で,見直せるところは見直し,縮減できるところは縮減していきたいと思っています。必要な規模・機能と事業費とのバランス感覚を持ちながら進めていきたいと思います。一方で文化施設については興味の度合いや事業費の額で,賛否両論分かれるものですから,作った後の運営方法,水戸市の都市力としての必要性,中心市街地活性化の拠点など,今後のまちづくりの展開について市民の皆さんに説明していきたいと思っています。単なる箱物行政ではなく,まちづくり,人づくり,文化の醸成を行いながら,地域経済の活性とともに,市民の皆さんが楽しく暮らせる水戸市を実現していくための大切な手法としていくということを理解していただけるよう説明責任を果たしていきたいと考えています。事業費の問題もありますから,どうしても借金は増えていきます。選挙期間中もそこは隠すことなく,誠実に申し上げてきました。ただ一定のところで歯止めをかけ,それ以降は減らしていくという山を描いた財政計画を市民の皆さんに説明していきたいと思っています。また借金管理の見える化を,新しく作る行財政改革プランの中に盛り込んで,広報みとや水戸市ホームページで紹介して関心を持っていただくとともに,意見を述べてもらえるような環境を整えたいと思います。決して当選したからと言って,何でも自由にできるという自惚れた気持ちは持っていませんので,これからも市民の皆さんにしっかりと情報提供しながらやっていきたいと思います。
  • 記者:市長選挙の争点が大型事業になったということに対しての考えと,そのうえで市民の支持を得たということについて,どのように受け止めているか伺いたい。 
  • 市長:投票率が低かったこともあり,明確な争点になったという感覚はありません。しかし,少なからず市民の皆さんは,大型事業に対して興味・関心はあったと思っています。それと同時に,この事業について深く理解を得ていたかというと疑問が残るところがあります。選挙期間中,個人演説や市政報告会などで説明してきたところ,大型事業の事業費に不安を抱いているという意見をいただきました。私の説明で,約840億円のうち,市の負担は約370億円,新しい借金は約270億円となり,きちんと返済できる見込みがあると分かって安心したという声をいただきましたので,直接お会いした方には理解していただけたと思いますが,そうでない方には,十分な理解が得られていないと思います。その点において反省するとともに,きめ細かく説明責任を果たしながら実行していきたいと思います。 
  • 記者:対立候補者の主張・批判について耳を傾けるべき点はあったか。 
  • 市長:今回の当選で市民の皆さんから白紙委任状をもらったという自惚れた考えはありませんから,見直せる点は見直していきたいと思っています。相手方が主張している見直しと私が申し上げている見直しの度合いは違いますが,今の基本計画どおりに進めていくということではなく,今後,縮減できるものは縮減していき,ランニングコストの抑制も図っていく考えでおります。ただし,規模・機能など核となる部分はしっかりと確保しなければなりませんので,信念を曲げることなく、きちんと訴えていかなければならないと思っています。 
  • 記者:相手方が県議会議員時代に獲得していた得票数よりも,今回の方が多い印象があるが,どのように感じているか。 
  • 市長:ベテランの候補者であることや,現職に対する批判票などを考えると,この結果は想定の範囲内であったと考えています。国保税や下水道料金,水道料金の改定などを行ってきたこともあり,もっと追い込まれるのではないかという不安もありました。 
  • 記者:大型事業の一つである東町運動公園の整備について,市民にどのように説明していくのか伺いたい。 
  • 市長:文化のパッケージ化をまちなかでやっていきたいと考えています。三の丸地区には歴史文化,泉町地区には新しい市民会館と水戸芸術館を中心とした芸術文化,偕楽園と千波湖には自然文化があります。そして東町にスポーツコンベンションを通してのスポーツ文化を構築し,これらを一緒にパッケージ化させることで,大きなスポーツ大会などで東町運動公園を訪れた遠方の方々に,歴史や芸術,自然に触れていただきたいと思います。まち歩きを楽しんでいただくことで,消費の拡大となり,中心市街地の活性化にもつながっていけばいいと考えています。今回,県から譲り受けた最大の理由は,まちなかに隣接しているということであり,あわせて県からの補助金が得られるというチャンスもあったということを捉えて決断しました。 
  • 記者:弘道館を含めた「近世日本の教育遺産群」が日本遺産に認定されたことから,注目度のあるうちに,構成する3市と連携してイベントなどを行っていった方がよいのではないか。 
  • 市長:まずは基礎・基本をしっかりしなければならないと思っています。教育というものは目に見えるものではないので,本当に観光につながるのかと言われると明確に答えられない部分があります。その理由の一つに自分たちが日本遺産や水戸の学問について,よく分かっていないというところがあります。日本遺産に認定されたといっても,日本遺産が何なのか,なぜ認定されたのかということを,多くの市民の皆さんは分からないと思います。脈々と受け継がれてきた水戸の教育の原点が,大日本史の編さんから始まり,弘道館から全国に発信されたこと,尊皇攘夷思想のある水戸学が,幕末に活躍した様々な人たちに影響を与え,明治維新の原動力となったということを,きちんと説明できるのは,一部の史学を学んでいる方々しかおりませんので,行政も市民も勉強していかなければならないと思います。市民が勉強し,日本遺産,水戸の教育を語れるようになれば,水戸のPRや郷土愛の醸成につながっていくのではないかと思っています。

    また,見える観光地にしていくことも必要ですので,三の丸エリアで進めている白壁塀や大手門,角櫓(やぐら)の復元などの歴史景観づくりを平成31年の茨城国体までに完成させ,ボリューム感のある観光地として成熟させ,ここからすばらしい学問が発信されていたという驚きを感じてもらえる仕掛けもしていきたいと思っています。
     特に女性の方に興味を持ってもらえるような仕掛けを考えていかなければならないと思っています。女性の口コミは男性より50倍も影響力があるということですので,女性の口コミの力で,多くの観光客を呼び込みたいと思っています。
     既に担当課に対し,啓発事業やパンフレット作成のほか,水戸市独自のシンポジウムの開催,バスツアーなどの旅行パッケージを開発するよう指示したところです。さらには水戸黄門まつりや水戸の梅まつりなど,既存のイベントとのタイアップも視野に入れて,積極的な展開を図っていきたいと考えています。間もなく,文化庁から日本遺産のロゴマークの使用許可が下りますので,有効に活用しながら知恵を出し合って,多くの方を呼び込んでいく仕掛けを行っていきたいと思っています。

  • 記者:弘道館、偕楽園のPRはこれまでも力を入れてきたと思うが,今後,どのような付加価値を付けていくのか。 
  • 市長:今回の認定については,備前市に加わっていただき,構成団体が3市から4市になったということが大きいと感じています。備前市の国宝・閑谷学校は,日本で一番大きい郷校でありますから,そこから育まれた教育と,他のそれぞれの学問が果たしてきた役割をきちんとストーリー化させることによって付加価値が上がっていくと思っています。これからもストーリー性をもっと導き出せるように研さんを重ねながら,日本遺産に留まることなく,世界遺産の登録についても4市連携して取り組んでいきたいと思っています。その取組の一つとして、秋に備前市でシンポジウムを開催していただけるよう調整をしているところです。 
  • 記者:旅行のパッケージについてであるが,物理的に距離の問題があると思うが。 
  • 市長:水戸市から日田市へは,茨城空港から福岡空港,そして,そこから高速バスで行くことができます。足利市へは,北関東自動車道で結ばれています。岡山市へは,常磐線が東京駅まで乗り入れられるようになりましたので,そこから新幹線で行くことができます。公共交通ネットワークが整備されているということを売りにしてPRしていきたいと思います。 
  • 記者:原子力安全協定の見直しについて,議論を深めていかなければならない時期だと思うが,どのように考えているか。 
  • 市長:東海第二発電所安全対策首長会議の事務レベルの検討会で,普段から検討をしていきたいと思っています。安全協定の見直し,権限の拡大がなければ再稼働の議論すら生まれて来ないという認識を持っていますから,原電側が歩み寄って来なければ今の状態が続き,国の基準である稼働期間40年を経過してしまうだけのことです。見直しを急かすことがいいのか,それとも40年が経過するのを待てばいいのか判断に悩むところですが,急がなければ原電側が困るだけのことだと思いますので,その対応について15市町村と協議していきたいと思います。あまり急がせることにこだわると,再稼働そのものも急いでいるのではないかと勘違いされてしまうかもしれませんので,私たちは,市民の安全第一で厳しく判断していく姿勢を取っていきたいと思います。また,今年度中に策定する広域避難計画についても,市民の皆さんの理解を得られるものでなければ再稼働の議論はないと思います。 
  • 記者:稼働期間は40年という認識でいるのか。 
  • 市長:国の基準で40年と示されている以上は,この期間を基本とすべきだと思っています。その後,どのような技術的なことが施されるかについては,今のところ判断をしかねますが,40年が基本であるという認識を持っています。 
  • 記者:去年の人口動態で水戸市の人口が7人減少したが、その理由は何か。 
  • 市長:明確な理由は分かりませんが,市内の事業所の数が縮小傾向にあるということが一因ではないかと考えています。3月に転出した人口に対して,4月に転入してくる人口の方が少ないことから,転勤で転出した人口を補充するだけの労働力を必要としていないのではないかと思っています。そういう意味においても,企業立地に力を入れて人口を増やし,まちなか居住を推進していなかければならないと思っています。 
  • 記者:今年2月に撤退したイオン下市店に続き,エコス千波店も今月閉店するなど,働く場所が減少傾向にあるように感じる。喫緊の課題である企業誘致について,何か具体的な方策はあるのか伺いたい。 
  • 市長:中心市街地の低層利用されている土地を,高度利用できるように有利な制度設計を行ってきたところですので,中心市街地に特化した誘致を図っていきたいと思っています。不動産業界と協定を結んだことを契機に,不動産情報をしっかりとつかみ,土地と制度をセットにして,企業コーディネーターを活用しながら売り込んでいきたいと思っています。 
  • 記者:交通ネットワークの具体的なことについて伺いたい。
  • 市長:まちなかの移動可能な距離感を公共交通で作っていきたいという思いがあります。現在,水戸駅を中心に放射線状にバスが走っており,中心市街地には乗客のいない状況で走っていますので,もっとスマートに効率的に走らせられるように,路線の再編を検討しているところです。それと同時に自転車走行空間をしっかりと整備し,まちなかにある公共施設や新たな市民会館には,3~5キロ圏内の人は,自動車を使用しないで自転車で来られるよう,環境負荷の少ないまちなかにしていきたいと思っています。 
  • 記者:水戸を観光で売っていく際に,外から来た人に対しての情報案内などを積極的にしていく必要があると思うが。 
  • 市長:観光地として成功している地域を,実際に見て訪れた人が何を必要としているのかを学ぶ必要があると思います。水戸市は日帰り客がほとんどで,その客単価が4,640円しかありません。食べ物とお土産の消費を増やしていかなければ単価は上がりませんので,消費者のニーズに応えられるような売る物や売り方など,観光課や水戸観光協会,観光業界と連携し工夫して,客単価倍増計画を図っていきたいと考えています。 

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